コロナウイルスの影響もあり、近年IT業界の人気は高まっています。
その中でエンジニアを目指す人も増えています。この記事を読んでいるあなたもその中のひとりではないでしょうか?
未経験からエンジニアを目指して、その先には「エンジニアに転職する」という目標があります。
エンジニア転職する分野は大きくわけて3つ存在します。
・自社開発
・受託開発
・SES(System Engineering Service)
この3つの転職先の中からなぜ未経験がSESに転職するべきなのかを解説します。
以下の読者を想定しています。
・プログラミング全くの未経験の方
・独学やスクール等で勉強してエンジニア転職を目指している方
SES(System Engineering Service)とは?
そもそもSESとはご存知でしょうか?
ご存知ない方に対して簡単にご説明させて頂きます。
もし、ご存知の方はこちらの章はスキップして頂いても構いません。
SESとは一言で言うと、クライアントにエンジニアの労働を提供することを言います。
仕事内容は、SE(システムエンジニア)としてですが、
このSES契約が行われる理由として、クライアントがエンジニアの人材不足で1つの案件に必要な期間クライアント企業内で仕事をすることになります。
案件によって期間はバラバラで1ヶ月の場合や3ヶ月の場合、それ以上の期間も存在します。
なぜ未経験はSESに転職するべきなのか
まず前提として未経験の場合、正直スキルは全くありません。
エンジニア未経験者にとってなにが一番重要かと言うと、少しでもIT業界のことを知ることです。
上記で挙げた自社開発、受託開発は近年エンジニアの人気が高まり、転職の競争率が激しいです。
その中で基本的に未経験の場合だと転職できるハードルが非常に高いです。
求人票を見てみると分かりますが、ほとんどが実務○年以上の経験が必要になります。
その点、SESは未経験でも転職できる確率は高いです。実際に筆者の僕も未経験からSESに転職しています。
未経験者がSESエンジニアになるために必要なスキル
未経験者にとって一番のスキルは、やる気と人間性です。
とはいえ、「実際にプログラミングを触ったことがない」というのは通用しません。
SESエンジニアは案件の現場次第で使う言語が違ったりします。
かと言って、色々な言語を一から学ぶのはハードルが高いですし、
現状スキルがない未経験者からすると頭がパンクします。
1つの分野だけでも強みを持っていれば、転職や案件を獲得するのに非常に有利になるので、
自分の得意な言語や需要が高い言語に絞って学習するのがいいでしょう。
こちらは、求人サイトで求人数が多い順に並んでいる言語の画像です。
引用元:Nojov
参考程度に一度覗いてみてください。
よくある例ですが、実際になにか1つ勉強をしてポートフォリオを完璧に作成してから面接を受ける人が居ます。
間違っているわけではありませんが、作成途中でも実際に面接を受けるようにしましょう。
少し厳しい意見になるかもしれませんが、あくまで未経験者なので、面接官はあなたにスキルを求めてはいません。
未経験者にとって一番のスキルは、やる気と人間性なので面接官はここを重視してみています。
実際に筆者の僕も未経験からSESの面接を受けた時、ポートフォリオは作成していませんでしたし、自分のプログラミングスキルのことは一切アピールしませんでした。
エンジニアだからと言って、スキルのことばっかりに集中してしまいますが、少し見方を変えて勉強と転職を両立しましょう。
SESのメリット
エンジニア未経験者でも採用されやすい
SESは人材不足な企業が多いです。
そのため、未経験でもSESに転職しやすいというメリットがあります。
もちろん、案件によってはスキルが身につきにくいことがある場合もありますが、エンジニアになるための第一歩として「IT業界を知る」ということが大事になります。
IT業界を知り、少しずつスキルアップしてから自社開発や受託開発に転職をするのもありだと思います。
色々なプロジェクトに参加できる
色々なプロジェクトに参加できる=幅広いスキルを習得できることに繋がります。
自社開発、受託開発ではいくつか決まった言語を使い続けることが多いですが、SESでは幅広い言語を使用します。
そのため、自分が知らない業界のスキルが習得できたり、またそのスキルを活かして他の仕事に対して応用できたりもします。
人脈がかなり広がる
SESはクライアント企業のオフィス内で仕事をします。
実際に働くオフィスでは、同じ開発のチームの人だったり、その会社の役員の方、独立しているフリーランスの方、さまざまな人に出会うことになります。
もし常駐先で信頼を得れれば、今後のキャリアプランに間違いなく活かせるでしょう。
SESのデメリット
自社との関わりが薄い
SESはクライアント企業のオフィス内で仕事をするため、どうしても自社との関係が薄くなりがちです。
SES未経験の方にとっては関係が薄くなるのは不安になったりすることもあるでしょう。
これは会社によって変わってきますが、月に一度みんなで集まって報告会をしたり、仲間内で飲み会をしている方も居ます。
自社との関係が薄くなるのがどうしても嫌な方は、一度面接の時に質問してみたり、自分から報告会などを開催するといいでしょう。
待機期間がある
SES未経験の方に特に多いですが、案件が決まらなければ待機期間というものが存在します。
待機期間は会社によって違いますが、完全自宅待機だったり会社に出社することになります。
どうしても待機期間が長くなるとモチベーションが下がってきて学習に手をつけなくなります。
この待機期間にスキルアップをしているかしていないかでは大きな差がつくのでモチベーションを保ち、スキルアップすることを目指しましょう。
人間関係に悩まされる人もいる
メリットとして「人脈がかなり広がる」というのを挙げましたが、人によってはこれがデメリットになる可能性もあります。
SESは、クライアント企業のオフィス内での業務になるので、さまざまな人が居ます。
円滑にコミュニケーションを取れる方だったら問題ないケースが多いですが、中には性格の合わない人が同じチームだったり、苦手な人が上司だったりする場合もあります。
どうしてもこの常駐先はダメだ!と思ったら自社の営業の方などに相談して案件先を変えてもらいましょう。
未経験からSESに転職を成功させるために抑えておきたい3つのポイント
常に学び続ける姿勢を忘れずに
これは当たり前のことですが、未経験からSESに転職をする際に一番大事と言っても過言ではありません。
他の職業も同じとは思いますが、エンジニアは常に学び続ける職業です。
自分の技術が上がると会社での価値も上がりますし、クライアント先での価値も上がります。
エンジニアはパソコン1つあれば独立ができる世界でもあるので、常に学び、自分の市場価値を上げることを意識しましょう。
技術ばっかりにフォーカスしていますが、エンジニアはコミュニケーション能力も必要です。
エンジニアは一日中パソコンと向かい合って仕事しているイメージがありますが、実際はチームのメンバーや顧客とコミュニケーションを取る機会が非常に多いのでコミュニケーション能力は非常に重要だと言えます。
ポートフォリオは本当に必要なのか?
基本的にどのサイトを見てもポートフォリオは必要と書いていますが、結論、必須ではありません。
もちろん、ないよりあった方がマシではありますが、作るとしても最低限のレベルで問題ありません。
未経験の場合、現状スキルがないのが前提なので上記でも挙げた「やる気と人間性」で勝負するべきです。
ポートフォリオを完璧に作る時間があるのであれば、その時間を面接に使って数をこなすべきです。
筆者の僕も未経験からSESに転職する際、100社以上応募して、その中で実際に内定をもらえたのは6社程度でした。
実際に面接をして何十社も落とされるのは当たり前なので、その過程で色々な企業を見て自分なりに面接での対策を取りましょう。
最低限のポートフォリオ
最低限のレベルという表現はざっくりしていますが、学習した内容をしっかりアウトプットしているポートフォリオを作成して自分はどのくらいのレベル感で実装できるかを相手に伝えましょう。
例えば、フリマアプリを作成しようとすると以下のような機能が必要です。
・テーブル設計
・認証機能
・商品出品機能
・商品購入機能
・プロフィール編集・商品編集機能
・etc…
制作物によって必要な機能は様々なのでアプリの概要に沿ったポートフォリオを作成しましょう。
1つだけ注意点があります。
それは良い作品を作ることを意識するのではなく、自分が今までに学んだことを相手に伝えることを意識して作成してください。
常に自分のキャリアプランを考えておこう
未経験からSESに転職する前に自分がどの分野のスキルを伸ばしていきたいか、ある程度ははっきり決めておくべきです。
SESはいろいろな案件があり、幅広くスキルが習得できます。
ただ単に、幅広いスキルを習得しても「なにか強み」を持ったエンジニアにはなれません。
他のエンジニアと差別化するなにか自分の強みを持つために自分のキャリアプランを転職前も転職後も考える意識をしましょう。
さいごに
いかがだったでしょうか?
今回は、未経験からSESに転職するべき理由を解説しました。
少しでも転職に役立つ情報が届けられていたら幸いです。
最後にこれだけは覚えてください。
未経験からSESに転職する際に一番重要なスキルは、技術のスキルではなく、やる気と人間性です。
コメント