「SESに転職してみたけど、どうも自分には合わない。。」
「客先の現場環境が悪く、早く抜け出したい。。」
上記のような理由で、現場を変えたい方は多くいらっしゃいます。
そこで契約期間など度外視して、途中で現場を変えることが可能なのか、
もしくは勇気が出ず、担当の営業さんに辞めたい趣旨を伝えられないこともあるかと思います。
本記事では、SESエンジニアで3年目の筆者がこう言った悩みにお答え出来ればと思います。
結論、契約期間が途中であっても現場を変えることは可能です。
しかし、現場を変えたい理由によります。
また、読者の肩の中では「参画したばかりなのにすぐに現場を変えるのはちょっと申し訳ない。。」と思われる方も居らっしゃるでしょう。
なので、予め良い案件に参画するために準備するべきこともお伝えできればと思います。
SESの現状
現場を変えたい方は初めにSESの案件や現場の状況がどうなっているのか知る必要があります。
なぜかと言いますと、案件がそもそも少ないからです。
皆さんも周知ではございますが、コロナ禍による日本全体の売り上げが著しく低下しております。
それにより、予算も少ない中でやりくりしないといけない為、市場に出回る案件自体も相対的に少なくなっているのが現状です。
この状況下で折角参画したばかりの現場を抜けてしまうと、次の現場の面談すら組めない事もあり、自分の首を絞めてしまう可能性があります。
筆者としては余程の理由がない限り、この状況下で途中で現場を変えることはあまりおすすめではないと考えております。
現場を変えるべき理由、そうでない理由
上記にて「余程の理由がない限り」と記載しましたが、あまりに抽象的な表現なので、本章では現場を変えるべき理由とそうでない理由と具体的にお伝えします。
まず、筆者の現場を変えるべき理由とそうでない理由を分ける判断軸を解説します。
それは外部的な要因であるか内部的な要因であるかの違いになります。
例えば、引っ越しを考えている方の理由として、以下があると仮定します。
・自然災害による被害に遭いやすい
・家族と関係が悪い
自然災害の場合、自分がどんなに対策しようと海辺の近くに住んでいたり欠陥住宅だった場合、被害を受けてしまいます。
台風や津波など予め考慮した物件を選ぶことが大前提ではありますが、自然災害に関わらず住み始めて気づいたりと未然に防ぐことができない事もあります。
そう言った状況であるなら、引っ越しはすぐにするべき理由と筆者は考えております。
それに対し、家族との関係が悪い場合はどのようにしたら家族と寄りを戻すことができるか考え、行動に移すことで解決できる問題になります。
1度改善すれば良い問題である場合、筆者は一旦引っ越しという選択肢ではなく要因となっていた問題の解決をした方が良いと考えております。
※あくまで一つの例なので、外部的な要因と内部的な要因がどう言った理由なのかざっくり理解していただければ幸いです。
では、本題ですが、現場を変えたい人は以下の理由が大きな要因なのではないでしょうか?
・スキルアップに繋がらない仕事
・常駐先との人間関係
・過度な労働時間
スキルアップに繋がらない仕事
面談では自分のスキルアップに繋がるような内容だったにも関わらず、実際に入ってみると単純作業で成長している実感が無かったり、
そもそも自分の希望とする案件ではなく、無理やり入れられてしまったなどの人が対象となります。
上記のような状況に当てはまる方は以下の原因が考えられます。
・そもそも未経験なので、スキルが足りない。
・何でも教えてくれると思っている。
・会社の方針
そもそも未経験なので、スキルが足りない
そもそもスキルが足りず、頼みたくても頼めない事が考えられます。
仕事には必ず納期があるため、スキルが足りない人に任せるという事は基本的にありません。
ベテランの方と一緒になって色々と教えてもらいながら、作業を進めることはありますが、その際も基本的なスキルは求められます。
仮にスキルアップに繋がらないと言った理由で現場を変えたとしても、また単純作業になる可能性が高いです。
もし、自分がスキルが足りていないと感じている場合、プライベートの時間や仕事の合間でスキルを磨きましょう。
そのため前提として、自分がどのようなスキルを付けたいのか把握している事が必須ではあります。
何でも教えてくれると思っている
そもそも派遣先にて色々と教えてくれると思っていたら考えを改めた方が良いかもしれません。
SES業界はそもそも「エンジニアレンタルサービス」なので、即戦力が求められます。
派遣先でじっくりと教育をしてくれるわけではありません。
分からない事は適宜、自分で情報を収集し、解決する必要があります。
会社の方針
そもそもエンジニアの要望など関係なく、案件に強引に参画させる会社さんもあるようです。
その会社でいくらスキルアップとしても、良い案件に参画することが難しいかと思いますので、
そういった場合はすぐに転職を考えた方が賢明です。
常駐先との人間関係
自分のスキルアップが見込める案件だったとしても、常駐先の人が高圧的な方もいらっしゃいます。
前提として、基本的に派遣された方の対応としては常駐先の人は淡々としております。
高圧的なのはともかく、契約期間のみ関わるだけですので親密な関係になることはありません。
元々、高圧的な態度に関しては、正直こちら側の問題ではないのでどうしても精神的に苦痛な場合は担当の営業さんと相談する事をお勧めします。
しかし、こちら側の問題により少しキツく当たってくるお客さんも少なからずいらっしゃいます。
その際は自分の非を認め、改善に徹してこれ以上無駄なミスなどしないようにして心がけましょう。
過度な労働時間
こちらの想定した労働時間より長い場合も現場を変えるきっかけにもなります。
担当の営業さんから案件を紹介されるかと思いますが、その際に労働時間がどのくらいなのか記載されていることがほとんどです。
その時間が多い少ないに応じて、ある程度把握することができます。
また、面談時の雰囲気などからも現場の状況を伺えることもできますので、質問しても良いかもしれません。
それでも過度な労働時間であった場合は営業さんやお客さんと調整するように交渉してみましょう。
その際に自分がどういった雇用契約を結んでいるのか確認することをお勧めします。
働いた時間で対価が支払れる準委任契約なのか成果物を提出することで対価が支払れる請負契約なのかによって、交渉材料が変わってきます。
良い案件に参画するには
2章では現場を変えるべき理由とそうでない理由をお伝えしていきました。
最後に良い案件に参画するために必要なことをお伝えして、本記事を締めくくりたいと思います。
初めに「良い案件」とはどういった内容なのか予め定義しておく必要があります。
こちらの記事で以下の内容が「良い案件」とさせていただきます。
・単純作業な仕事ではなく、スキルが磨ける
・現場のお客さんと良好な関係に築ける
自分が磨きたいスキルの明確化
まず自分がどういったスキルを伸ばしたいか明確にする必要があります。
営業さんは様々な案件を所有しているため、自分から「こういった内容の案件を紹介してほしい」と伝えないと自分の希望とは異なる案件が紹介されてしまう可能性があります。
全ての希望が叶う案件に出会うことは難しいですが、ある程度叶えられれば現場にて他の嫌なことがあったとしても許容する事ができるかと思います。
なので、自宅から通える距離や在宅勤務の有無など面談を組む前に営業さんと調整することをお勧めします。
面談の準備
上記にて営業さんとどういった案件に入りたいのか認識合わせをしたところで、次に面談対策をしましょう。
ただ、就職活動されていた時みたく、会社のことを調べ、自分の強みなどを洗い出して.. と細かいことをする必要はありません。
先ほど申し上げたように、SESは「エンジニアレンタルサービス」なので、会社のビジョンや方向性がどうこう関係はなく、「あなたは今回のプロジェクトに最適な人ですか?」という目的の面談です。
なので、身だしなみは整えた上でスキルシートに基づき、「自分は〜〜ができます。」と面接する方にしっかりと伝えることができれば、良い案件に参画する事ができるでしょう。
詳細な面談準備に関しては以下の記事にて紹介しておりますので、ご参照ください。
→リンク貼る
現場評価を落とさない
最後に現場の評価を落とさない事が挙げられます。
理由として、営業目線にたてば当然のことではありますが、以下ようなクレームがあるとします。
・始業時間になっても来ない。(遅刻する)
・メールの返信が遅い。
・自分都合で頻繁に休む。
このようなクレームが来た場合、次に良い案件を紹介したいでしょうか?
営業さんも一人の人間のなので、予期せぬトラブル対応はなるべくしたくありません。
まだまだスキルが足りず、成果物の質が悪い事や納期に少し遅れてしまった場合などは今後スキルさえつけば解決できる問題なので、改善の余地がありますが、
遅刻癖やメール対応に関してはその人の意識が変わらない限り改善が難しいと思います。
もし読者の中で営業さんから注意を受けている場合、持病を抱えている方は除き改善を試みましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は契約途中であった場合でも現場を変えられるのかについて筆者の回答、アドバイスをご紹介していきました。
■ 結論
・可能だが、変えたい理由による。
・今はコロナ禍のため案件が少なく、現場を変えたとしても改善されるかは分からない。
・自分で改善すれば解決できるのあれば、現場を変えるのは避けるべき。
・自分のコントロールできない理由の場合、現場を変える。
■ 解決策
・自分の希望とする案件を営業さんと共有し、ミスマッチを避ける。
・遅刻など無駄に現場の評価を落とさない。
最後までご拝読いただき、ありがとうございました!
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