「SES」と「自社開発」の違いについて考えてみる

SES

現在SES企業に就職、またはSES企業への転職を検討している人は
“SES企業より自社開発企業の方が良い”という内容の情報を多々目にする事かと思います。
本記事では、SESと自社開発の企業について比較しながら、「SESについてどのような点が悪いと判断されているのか?」考えていきます。

SESの何が悪だと言われているのか?

ネットなどで目にするSESに対する批判は以下のようなものが多いと思います。
・ 開発環境について
・ 給与面について
・ 長時間労働(残業、休日出勤)について
・ テレワークについて
・ 技術のスキルアップについて

ひとつずつ見ていきましょう。

開発環境

開発環境についての悪評ですが、現場で支給されるPCなどの開発環境が低スペックである事です。
エンジニアになるための学習用に自分で購入したPCより、低いスペックのPCを支給され開発を要求される事もあります。
このような現場での開発環境に恵まれない現象は、自社開発においても発生するので「SESだから開発環境が悪い」とは言えません。
自社開発企業、SES企業いずれにおいても発生する可能性があります。この点については、開発する現場企業に左右されます。

 

給与面

給与面については、「SESは低賃金だから辞めた方が良い」の意見が多いです。
この点については、大半はあっています。
SES企業の利益の構造上、社員を現場に常駐させる事により人月単位で利益を上げる仕組みとなっていますので社員一人あたりの売上には上限が存在する構造となっています。
そのため、自社開発企業の場合起こりえる、自社サービスにより売上を青天井で上げる事はありません。
自社サービス企業の場合は、小人数で爆発的に利益を獲得した場合、社員へのボーナス報酬として反映される可能性があります。
しかしながら自社開発でも上手く利益が出ない場合は、会社存続の危機に晒される事も起きるので、給与がカットされるなどマイナスの面も含んでいます。
SES企業は青天井に給与が上昇する可能性は低いですが、企業は社員の待機リスクが無ければ安定した給与を支給できる面があり、企業の給与基準は様々で一概に低いとは言えません。

 

長時間労働(残業、休日出勤)

長時間労働については、自社開発企業、SES企業からのクライアントの現場いずれにおいても発生する可能性があり「SESだから長時間勤務の可能性が高い」は間違いです。
自社開発企業の場合は、開発の遅れは自社の利益に直結しますので、開発状況によっては長時間勤務を強いられる局面になる事があります。
一方SESについては、現場の開発状況が遅れている時は、クライアントから残業や休日出勤の要望を行われる事がありますが、管理指揮権はSES企業側にあるので決定権はSES企業にあります。
要望に応えられない場合は自社の営業など担当窓口を通じて、時間外勤務を断る事も契約上問題ありません。
そのため「SESだから長時間勤務の可能性が高い」は間違いとなります。

 

テレワークの有無

現在のコロナ渦において、各企業テレワーク推進の流れが加速しています。
特にIT系企業においてはテレワークの割合が急速に進んでいます。
自社開発、SESいずれもテレワークを導入しているクライアント企業の場合は、在宅勤務となります。

 

技術のスキルアップ

「SESは技術力が上がらない」との意見を目にしますが、こちらも配属される案件によります。
「SESは技術力が上がらない」の意見の多くはロースキル案件、テスター案件など技術を必要としない案件に配属された方の意見と思われます。
確かにIT未経験者が配属される案件はクライアントの面談に通る事が多いため、未経験者からは特にそのような意見があるかと思われます。
しかしSESの案件内容は、高スキルエンジニア案件、PMなどのリーダー職など多種多様な案件があり、SES企業の営業力により参画したい業務を行える事も多く存在します。
またプログラムなどスキル向上については、自社開発企業、SES企業どこに就職しているか関係なく、本人の自己学習意欲によるものが大きいので、「SESは技術力が上がらない」は本人の努力次第という事になります。

 

まとめ

ここまで自社開発とSES企業を比較しながらSESの悪評について考察してきました。
「SESだから」という悪評については、自社開発にも当てはまる事が多いとの印象を受けたと思います。

自社開発とSES企業それぞれ働く上でメリット、デメリットは他にもありますがその他の記事で紹介しているので読んでいただき
SES企業についての情報を知りたいと思っている方の参考になれば幸いです。
最後まで読んでいただき有難うございました!

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